学校概要

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校長メッセージ

学校長 高松雅貴

私たちはVUCA※と呼ばれる、将来の予測が困難で変化の激しい時代に生きています。技術革新が急速に進み、「Society5.0」と呼ばれる新たな社会の到来が目前に迫る中、子どもたちに求められる力も大きく変化しています。こうした時代において、教育が果たすべき役割はますます重要性を増しています。

私学としての使命を胸に、開智中学校・高等学校では、生徒一人ひとりの個性と可能性に真摯に向き合い、時代の要請に応えながら柔軟かつ迅速に教育の質を高めてまいりました。確かな学力を基盤としつつも、論理的に考える力、的確に判断する力、自分の想いを表現する力、他者と協働する力、そして何より、自ら学び続ける力を育む教育を実践しています。

本校では、学習面のみならず、生徒自身が自己の成長を実感できる多様な機会を大切にしています。文化祭や体育祭のような学校行事、クラブ活動、探究活動、国際交流、リーダー研修など、生徒が自らの興味や関心を深め、自己実現に向かって挑戦できる場を数多く設けております。また、全生徒がタブレット端末を使用し、ICTを積極的に活用した授業や特別活動を展開することで、生徒の学びをさらに広げています。令和5年度からは、自律学習プログラムILP(Independent Learning Programs)を導入し、生徒が自らの課題を設定し、思考・判断して、主体的に行動する力の育成に努めています。これは単に知識を獲得するための学習ではなく、将来、変化する社会にあっても、しなやかに、たくましく生き抜くための「生涯にわたる学びの土台」を築くものです。

進学実績においても、生徒たちはその力を遺憾なく発揮しています。令和7年度大学入試では、国公立大学及び大学校に169名が合格し、これは開校以来最多の成果となりました。関関同立191名を含む私立大学にも多くの生徒が合格を果たし、それぞれの夢の実現に向けて大きな一歩を踏み出しています(卒業生299名)。

本校の校訓「四恩報答」は、私たちが生かされていることへの感謝を実感し、その恩に報い応える生き方を目指すものです。人はひとりで生きているわけではなく、他者との関わりを意識することで、自分自身をより広くより深く理解することができます。自分の個性や可能性を信じ、積極的に社会に関わろうとする意欲を持ち、それぞれが自覚した使命を果たす。「あなたがいてくれて良かった。」と信頼される開智生を育てます。

 今、このメッセージをお読みくださっている皆さん。
 あなたの夢は何でしょうか。
 それを実現するのは、いつ、どこで、誰とでしょうか。

開智には、自らの可能性を広げられる環境があります。志を共にする仲間がいます。そして、何よりも、生徒一人ひとりに寄り添い、ともに歩み、励まし、鍛えてくれる情熱ある教職員がいます。

未来を真剣に見つめ、高い志を抱く皆さんが、この開智の学び舎に集われることを、心より願っております。

※VUCA:Volatility(変動性),Uncertainty(不確実性),Complexity(複雑性),Ambiguity(曖昧性)の頭文字をとった造語