成道会
本日午後より、開智ホールで成道会が行われました。第1部は音楽法要、第2部はサラリーマン冒険家の坂本 達 氏をお迎えして「4年3ヶ月の単独自転車世界一周から学んだこと」という演題でご講演をいただきました。
坂本さんは幼少期にパリで見たツール・ド・フランス(世界最大の自転車レース)に魅せられて以来、自転車に夢中になり、1995年9月26日から4年3ヶ月の「自転車世界一周」の旅に出られました。アフリカや南米などさまざまな国を旅する中、地元の村人たちが見ず知らずの坂本さんを幾度となく助けてくれました。アフリカでは、貧しさゆえその日の自分たちの食事さえままならない村人たちが、坂本さんに食事や寝床を提供し、また次に行く先の村の村長に手紙を書き、もてなすようお願いしてくれたそうです。坂本さんは、自分から「あいさつ」をすること、「ありがとう」を伝えること、まずは考え過ぎずに「やってみる」ことなど、この旅を通して、恵まれた環境では気づけなかった多くのことに気づかれたそうです。
現在は、お世話になったギニアの村での井戸や診療所の建設、ブータン王国での幼稚園&小学校支援、東日本大震災の被災遺児や被災孤児への育英会・奨学金寄付など、いろいろな形で社会貢献活動をされています。
私たちは手を伸ばせばすべてが手に入る環境にいます。しかし、その環境に、また自分を支えてくれている人たちに、「感謝する気持ち」をもつことが大切だということを今一度感じさせられました。世界を見て、視野を広げて物事を考えていくと、そこには大切なものがみえてくるのではないでしょうか。
坂本さん、貴重な体験談をありがとうございました。