12月12日(金)に開智ホールにて成道会が行われました。「成道会(じょうどうえ)」は本校で毎年行われている宗教行事で、お釈迦様が悟りを開かれた日(12/8)を記念して行われています。
前半が音楽法要で、後半が講演会となっています。
画像は音楽法要の様子です。
献灯・献香・献華の後、「衆会」・「三帰依」・「成道の歌」を唱いました。
音楽法要の後、休憩をはさんでから講演会です。
昨年度は東大卒で元タレント(ケイコ先生)の浪曲師、春野恵子さんをお招きしての講演会でした。
今年は、プロの太鼓奏者の片岡亮太さんを招いての講演会を実施しました。演題は「道を進む」です。
片岡亮太さんは全盲でありながらも、圧倒的なパフォーマンスで観客を引きつけるプロの太鼓奏者です。小学生の時に失明されました。その後、筑波盲学校を経て、上智大学を首席で卒業され、社会福祉士の資格も取得されています。現在は、演奏はもちろん、自信の体験に基づいたトークが人気で、様々なイベントやコンサートに参加されています。太鼓を通じて、音楽とメッセージを届けたいと活躍されている方です。
実家のある静岡県三島市から来られ、六十谷駅に到着しました。
開智へ到着してから、さっそく開智ホールで楽器・太鼓の仕込みを行っているところです。今回使用する太鼓(締太鼓・桶太鼓など)の半分は片岡さんが肩に担いで持ってきてくださいました。残りは、姫路にある太鼓屋六右衛門さんのところからお借りしました。
持参していただいた太鼓の一つに、とても珍しいアフリカの太鼓もありました。
いよいよ、講演会の始まりです。講演会は約80分間行われました。
迫力ある太鼓の演奏の合間に自身の生い立ち、失明したこと、太鼓との出会い、大学進学の事、そして、大学を卒業して太鼓の道へ進んだことなどをとても分かりやすく、話してくれました。生徒たちもどんどん、話と演奏に引き込まれています。
片岡さんは盲学校の時に太鼓奏者の仙堂新太郎氏に出会い、傾倒しました。現在も仙堂氏から指導を受けられているそうです。
話の構成をうまく考えて下さり、失明によって「自身が失ったもの」をまず話され、そして、後半には失明によって「自身が得たもの」を話されました。人は一人では生きていけない、周りの人たちに支えられて生きていること、そして、自分の進むべき道にむかって努力していけば必ず道がひらけていくということを生徒たちにメッセージとして伝えて下さいました。
演奏会が終わり、生徒会から花束の贈呈です。
片岡さんは、現在、ソロの太鼓奏者をされていますが、様々な音楽活動にも参加されています。
太鼓衆「仙」のメンバーであり、また、The Plastic Funny Show バンドのボーカル・作詞作曲を担当されています。その他にも、The JB'f を結成してライブ活動をされています。
花束を受け取ったあとの片岡亮太さんです。
エネルギッシュな太鼓演奏を終えられて、汗をいっぱいにかいています。
片岡さんのサインです。
RK・・りょうたかたおか・・と色紙にさっと書かれました。そして、画像では分かりづらいですが、色紙の下に点字で「今を大切にして、歩いていこう」というメッセージを貼って下さいました。
成道会は中1から中5,高1~高2の生徒たちが参加しました。中6高3の生徒たちは、教室で駿台センタープレテストを受験しています。センター試験まで、あと少しです。しっかりとがんばって下さい。
動画で演奏をお楽しみください。
迫力あるスピーディーなバチさばきです。
片岡さんを初めて知ったのは、NHKの「福祉ネットワーク」という番組に出演されていた時です。それから、数ヶ月後、本校で片岡さんの演奏と講演を聞くことができ、本当に嬉しく思います。色々な講演会のたびに「縁」の大切さを実感します。
片岡亮太さんのブログです。開智での講演会のことも書いてくれています。↓
●片岡亮太 ̄めざせ!!ファンキー グルーヴ“千里の道も一歩から~♪♪”●
http://ameblo.jp/funky-ryota-groove/